ヒヤリ
慌ただしい朝。 起きたら朝ごはんとお弁当の準備。 自分の身支度と洗濯は同時進行。 小学校と幼稚園の持ち物チェック。 はいチェックOK! あとは、子供たちを起こして。。 機嫌を損ねないように優しく優しく… だけど、段々とイライラ…… 優しいお顔の目尻が段々ピクピしてきました。 「早くご飯食べな、集団登校に遅れるよ!!」 この日常、朝起きたらまずトイレ並みによくある日常なんです。 はい、毎日です。土日以外は。 そんなありふれた朝。 突然『事』は起こりました。 「ドォン!!」 「バーーン!!」 どんな音だったか表現が難しいですが、 とにかくとてつもなく大きな音がすぐ近くで聞こえました。 一瞬家が揺れたかと思うぐらいの激しい音に、私も子供たちもビックリ!! 時計を見ると7時を過ぎた頃でした。 長女はパンにかじりつきながら「すごい音したね!」と固まっていました。 普段聞こえない音に私も不安になり、窓からそっと音のした方をうかがってみると… 「え!?事故やん!!」 そう、家からほんの15メートルほど先の小さな交差点で、車同士が衝突事故を起こしていたのです。 その道は、うちの子供たちが通う小学校の通学路となっていて、7時から9時まで車の通行不可となっている道です。 だけど通る車は少なからずあります。 私は子供たちの朝の支度を気にしながらも、とりあえず様子を見に外に出ました。 近視の私でもハッキリ分かるのは、2台の車とグシャグシャになった後部席。タイヤも破裂して飛び散っていました。 すぐ近くのお家の方も様子を伺っていて、車同士の事故で運転手らしき人がグッタリしているみたいだと教えてくれました。 気が動転しながらも、とにかく今何をしなきゃいけないっけと必死に気を落ち着かせました。 子供たちに登校の準備をさせて、警察や救急のことは近所の人に任せて、私は…そうだ!まず学校に電話しなきゃ!もうすぐ登校時間になるじゃん!! そう思い、慌てて学校に電話しました。 事故のこと、子供は巻き込まれていないだろうということ、今から登校する子供たちの見守りをお願いして、とりあえず一安心。 すぐに先生方も駆けつけてくれたようでした。 無事我が子を見送って、心底安堵しました。 毎日慌ただしくも平穏な朝を迎えていたけれど、こんな朝は初めてでした。 あの事故がもう何十分か遅れていたら、子供たちが巻き込まれていたかもしれない。 あの車が、我が子にぶつかっていたかもしれない。 ヒヤリどころか、震えました。 最近、登校中の事故のニュースを見聞きすることが多く、前の日にも子供たちに事故に気をつけてねと話していたところだったのです。 先生方もとてもヒヤリとしたことでしょう。。 急な電話で、迅速に対応してくださった先生方には感謝です。 結果的に、子供たちが無事だったので良かったけれど、タイミングがずれたことが不幸中の幸いだったとしか言いようがありません。 子供たちを巻き込む痛ましい事故がなくなりますようにと願うばかりです。 ありふれた日常。 淡々と進む繰り返しの毎日。 でも、「当たり前の日常」なんてどこにもありません。 今日があるから明日があるとは限らない。 ありふれた日常こそが奇跡なんだと そんなことを思った朝でした。 奇跡の連続、それが人生。なんですよね・・・じゅんじゅん